リカーリングビジネスという言葉をご存知でしょうか。近年、インターネットやスマートフォンの普及によって情報システムの技術(IT)が進化し、ビジネスモデルも時代と共に変化しています。リカーリングは英語で「繰り返される」「循環する」という意味合い。リカーリングビジネスは、従来の1つの商品を販売して取引が完了する一般的なビジネススタイルとは異なります。一度の販売で取引が完了するのではなく、継続して取引をおこなうシステムを構築することで、繰り返し利益を得ることができるビジネスモデルとして注目されているものです。そこで、今回はこのリカーリングビジネスについて詳しくご紹介しましょう。
リカーリングは「繰り返される」「循環する」ことを目的に、一度の取引で完了するのではなく継続して取引をおこない、安定した利益を得ることができるビジネスモデルです。それらを「リカーリングビジネス」と呼び、リカーリングを利用した取引を「リカーリング取引」と呼びます。
また、リカーリングビジネス用語として頻繁に活用される用語として「リカーリングレベニュー」と「リカーリングコスト」が挙げられます。リカーリングレベニューは英語で継続利益を意味し、リカーリングコストとは継続的に発生する費用を指す言葉です。
身近なリカーリング取引でいえば、電気代や水道代、ガス代といった私たちの生活の中でなくてはならないライフラインは、リカーリングレベニュー(継続利益)を得ることができる代表的なビジネスモデルです。しかし、電気代をはじめ水道代やガス代は、使用量によって利益が左右されます。そのため、一概に「一定した利益を得ることができる」とは言い難いものの、ある程度は平均した利益を得ることができるリカーリング取引と言えるでしょう。また、ユーザー側の観点ではリカーリングコスト(継続的な費用)と分類されます。
近年の代表的なリカーリング取引には、TⅤゲームなども挙げられます。TⅤゲーム本体を一度購入した後、そのTⅤゲーム本体を利用してさまざまなゲームをプレイするために、次々発売される新しいTⅤゲーム専用ソフトを購入するユーザーが存在。繰り返し一定数のリカーリングレベニュー(継続利益)を確保できるこのビジネスモデルも、リカーリング取引と言えるのです。また、TⅤゲームの場合もユーザー側の観点では、リカーリングコスト(継続的な費用)と分類されます。
では、なぜリカーリング取引が盛んにおこなわれるようになったのでしょうか。物などの製作技術の向上が品質向上に繋がることで物は壊れにくくなり、その結果、物が増えてしまいます。すると物を購入する必要性がなくなる、または出来る限り物を保有しない考えを持つ人々が一定数見受けられるようになりました。こうした理由からも、一度限りの取引である物販販売などのビジネスよりも、情報技術(IT)などを活用して一定額の利益を得られるビジネスモデルが求められるようになったのです。
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リカーリングレベニュー(継続利益)を活かした、近年のビジネスモデルで注目されているシステムがサブスクリプションです。サブスクリプションとは英語で「予約購買」「定期購読」の意味した言葉であり、新聞や雑誌のリカーリングレベニュー(継続利益)と認識されていました。
近年、月または年単位ごとに一定額の料金を払えば、そのサービスを利用できる動画視聴サイトやクラウドサービスが誕生。一定額のリカーリングレベニュー(継続利益)が得られるサブスクリプションが主流となりつつあります。また、ユーザー側からの観点では、リカーリングコスト(継続的な費用)の変動がなく管理しやすくなっているのです。
ここで、実際にリカーリングとサブスクリプションについて、そのビジネスモデルを活用する事例をご紹介しましょう。サブスクリプションには英語で「予約購買」「定期購読」という意味合があり、リカーリングビジネスと並ぶ次世代のビジネスモデルとして知られています。
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▼電気代、水道代などの光熱費
利用量によって左右されますが、ユーザー側と契約を交わすことで、リカーリングレベニュー(継続利益)を得られます。
▼コピー機のインク代
コピー機を購入後、専用のインクを定期的に購入する必要があり、リカーリングレベニュー(継続利益)を得られます。
▼コンタクトレンズ
眼鏡を使用せず、コンタクトレンズを利用する場合にも、定期的に購入する必要があり、リカーリングレベニュー(継続利益)を得られます。
▼動画視聴サイト
定額料金を支払うことで、その都度料金を支払うことなく動画を視聴する権利を得ることができます。
▼クラウドサービス
定額料金を支払うことで、その都度料金を支払うことなくサービスを受ける権利を得ることができます。
▼自動車
定額料金を支払うことで、その都度料金を支払うことなく、自動車を好きな時に利用する権利を得ることができます。
リカーリングとサブスクリプションとの違いは、電気代や水道代などのように使用量に応じて使用量を払い続けるシステムか(リカーリング)、定額で料金を継続的に払い続けるか(サブスクリプション)といった点です。
次にリカーリングビジネスとサブスクリプションについて、それぞれのビジネスのメリットとデメリットをご紹介しましょう。メリット部分ばかり目立ちますが、デメリットも理解することが大切です。
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ビジネスにおける重要な利益獲得に向けて、近年はリカーリングビジネスを導入する企業が多く見受けられます。リカーリングビジネスを成功させるには、リカーリングレベニュー (継続収益)の最適化が必要不可欠です。そのためには、利益の取りこぼしをもたらす要因を突き止めましょう。その結果、さらなるリカーリングレベニュー(継続収益)を得ることが可能となり、理想的な利益率の達成にも繋がります。
今回は、リカーリングビジネスやサブスクリプションについてご紹介しました。近年、インターネットやスマートフォン等の普及により、ユーザー側が求めるニーズは変化しています。また、そのニーズに応えられるようにと、ビジネスモデルも日々多様化している状況です。そんな現代社会で求められているリカーリングビジネスやサブスクリプションは、今後も成長し続けるビジネスとして注目されています。
ただし、リカーリングビジネスやサブスクリプションにも、メリットと共にデメリットがあります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解し、ビジネスに上手く活用しましょう。
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