著者:須栗 一浩(税理士)
昨今、テレワークや時差出勤を導入する企業が増えてきています。
経理部もテレワークに対応したいと思っているものの、具体的にどうすればよいのかわからず困っていませんか?
この記事では、経理がテレワークを行うにあたり、どのような課題や解決策があるのかをご説明します。
経理業務には、テレワーク向きの仕事と、そうでない仕事があります。まずは、テレワークでも対応できる経理業務をご紹介します。
リモートデスクトップを導入することで、パソコンでできる作業のほとんどはリモートでも対応可能となります。リモートデスクトップとは、自宅にいながらオフィスのパソコンを操作することを可能にするシステムのことです。リモートデスクトップでオフィスのパソコンにつなげば、会計ソフトへの入力やエクセルでの集計作業など、オフィスで行っている業務をいつも通り行うことができます。
リモートデスクトップの機能を使うには、あらかじめオフィスのパソコンと自宅のパソコンをつないでリモートデスクトップが可能な状態にしておく必要があります。リモートデスクトップは、WindowsやGoogleに加え、様々な会社がサービス提供を行っています。
各社大きな違いはないものの、常に同じスピード感で使用が可能か、スマホやタブレットからの接続が容易にできるかどうかなどの違いがあるので、導入前によく検討してください。
クラウドシステムを導入して、テレワークに対応する事も可能です。
例えば、経理業務を効率化・テレワーク化するクラウドシステムに、経費精算システムや請求書発行システムなどがあります。
経費精算システムは、経費精算をクラウド上で行うことができるシステムです。アップロードされた領収書等のデータを元に、システム上で集計された金額や内容を確認して経費精算をすることができます。
請求書発行システムは、請求書のもとになる請求内容や金額のデータをシステムへアップロードするだけで取引先へ請求書の発行を行うことができるシステムです。システムによっては、WEB発行やメール送信のほか、郵送することも可能です。
このようにクラウドシステムを導入することで、インターネットにつながる環境さえあれば経理でもリモートワークができるようになります。
経費精算システムは「楽楽精算」が、請求書発行システムは「楽楽明細」が便利です。会社の状況に応じてシステムの応用も可能で、サポートも充実しているので、安心して導入することができます。
勤務時間を計算するための紙のタイムカードを使用している会社は、給与計算のすべてをテレワークで行うことができません。そういった場合は、勤怠管理システム等の導入を検討してみてください。クラウド上で勤怠管理を行うことで、在宅でも給与計算が可能となります。
テレワークに向かない経理業務もあります。完全なペーパーレス化はもう少し先でしょうから、紙の書類が存在する限りすべてをテレワークで行うことは難しいでしょう。
紙の書類を持ち帰って作業するのは紛失するリスクがあるため、どうしても必要な作業は会社で行った方がよいでしょう。
では、テレワークを行う際の注意点はどんなものがあるでしょうか。
経理は社内でするべき作業もあるため、オフィス勤務とテレワークのスケジュールを考えておくことが必要です。
テレワークは勤務状況を監視することが難しいため、勤務規定を別途作成するケースもあります。テレワーク規定にはテレワークの申請の仕方や、テレワークで行う業務内容、勤務時間、書類等の持ち出しに関する規定などを盛り込みます。何かトラブルが起きてからでは遅いので、作成しておいた方がよいでしょう。
以上のように、経理作業もかなりの部分がテレワークで行うことができるようになっています。電子請求書発行システムなどのクラウドサービスを上手に取り入れ、これから始まるサービスや機械の情報を常に集めておくことで、より快適で安全なテレワークを行うことができるようになるでしょう。
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